性病の症状はいつから出るんだろう?
性病の症状がなくても検査を受けても大丈夫?
性病の検査をいつ受けたらいいのか知りたい!
性病は、深刻になると完治させるのが大変な場合もあるので早期の発見と治療が大事です。
しかし、デリケートな部分なので少しの違和感では病院に行きづらいと考える人も少なくありません。
ですが、症状が見つかったときにはすでに病気が進行している可能性もあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、性病の症状はいつ頃から現れやすいのかなど解説していきます。
他にも、潜伏期間や検査できる時期についても詳しくチェックしていきましょう。
性病はいつから症状が出るのか
性病と言っても、種類は多くあります。
症状が軽いものから外科手術が必要なものまでさまざまです。
どのような性病だったとしても、早めに症状に気付ければ治療やかかる費用も軽くすむかもしれません。
では、基本的に感染してどのくらいから性病の症状が現れやすいのか解説していきます。
潜伏期間についても一緒に見ていくので、事前によく読んで参考にしてください。
性病には症状がないことが多い
性病の大きな特徴として、目立った症状が出ないことがあげられます。
そのため、性病になっているのに何も違和感がなく自覚症状がない人が多いので注意が必要です。
症状が出たとしても、分泌物が少し出たり、軽く熱が出たりする程度で気付くことなく、病気が進行していたなんてこともあります。
また、複数の性病に感染している人場合もあり、症状がないからと言って油断はできないと言えるでしょう。
潜伏期間は性病によって異なる
性病が潜伏している期間はすべて同じではなく、性病の種類によって少しずつ違ってきます。
その前に、潜伏期間について説明すると「病原体に感染してから症状が発現するまでの間」のことを指します。
代表的なクラミジアやカンジダなどの性病の潜伏期間を一覧表にまとめてみたので見ていきましょう。
性病 |
潜伏期間 |
クラミジア |
約1~3週間 |
淋菌 |
約2〜7日 |
梅毒 |
約3~6週間 |
HIV |
約2~4週間 |
カンジダ |
約1日~1週間前後 |
この表を見ると、クラミジアやカンジダ、淋菌は感染から1週間くらいで症状が出ることがわかります。
逆に梅毒やHIVは潜伏期間が少し長めなことから、症状が出てくるのに時間がかかります。
人によって免疫力が異なることから、潜伏期間には個人差があるため、あくまで目安として覚えておくといいでしょう。
性病の潜伏期間についてよくある質問
性病の潜伏する期間は、病気の種類によって異なることがわかりました。
ここからは、性病の潜伏期間についてよくある質問に回答していきます。
- 症状がない時期でも検査できるの?
- 潜伏期間でも感染するの?
- どういうときに検査を受けたらいいの?
1つずつ見ていきましょう。
症状がない時期でも検査できるの?
原則、症状がなくても病院に行けば検査をすることが可能です。
ただし、検査するタイミングが早すぎると、性病によっては正しい結果が出ない可能性があります。
先ほどと同じ性病で、今度は検査可能期間についてまとめたので、気になる性病があればチェックしておきましょう。
性病 |
検査可能期間 |
クラミジア |
感染したタイミングから24時間以上 |
淋菌 |
感染したタイミングから24時間以上 |
梅毒 |
感染したタイミングから1ヶ月後 |
HIV |
感染したタイミングから14日以上 |
カンジダ |
感染したタイミングから24時間以上 |
この表を見ると、クラミジアや淋菌やカンジダは、感染したタイミングから1日経てば検査が可能だとわかります。
それに対し、梅毒やHIVは少し時間がかかります。
このように、性病によって検査が可能な時期は少しずつ違ってくるので注意が必要です。
潜伏期間でも感染するの?
症状がないから、相手にうつすことはないだろうと思われる方も多いですが、症状がなかったとしても感染していれば、相手に性病をうつす可能性は十分あります。
上記でも紹介しましたが、性病の症状は出にくいため自覚症状がないケースが多いです。
それでも感染している場合は「病原体が体内にある」という状態です。
それに気付かないままで性交渉をすれば、相手にうつしてしまうかもしれないので注意しましょう。
さらに気をつけたいのが、性病は性器だけに発症する訳ではない点です。
クラミジアや梅毒、淋病などは喉にも発症する性病のため、性交渉だけでなくキスだけで感染してしまう恐れがあります。
このような場合、性行為はしていないから大丈夫と思わず、性的な接触は控えるようにしましょう。
どういうときに検査を受けたらいいの?
性病は自分では気付かないケースもあるので、どのようなときに検査を受けたらいいのかわからないという方もいるでしょう。
性病はとにかく早めに見つけて治療することが大事で、症状が重くなると完治までに時間がかかります。
酷いと合併症を引き起こす恐れもあるので、感染したかもしれないと思ったらすぐに婦人科に相談してください。
もし今行っても反応がなかったらどうしようと心配な場合は、先ほど紹介した検査可能期間の表を参考にすると良いでしょう。
また、1年に1度くらいでいいので定期的に検査に行くのもおすすめです。
クラミジアや淋病は、再感染しやすい病気でもあるので定期検診しておくと安心でしょう。
まとめ|性病に関して不安なことがあればすぐに検査を受けよう!
ここまで、性病の症状がいつ頃から現れるか、潜伏している期間について見てきました。
性病の潜伏期間や検査可能期間は性病によって違ってきます。
今は症状がなかったとしても、人にうつす可能性は十分にあることも覚えておいてください。
もし、性病に感染したかもと不安に思ったら躊躇わずに婦人科へ相談にすることをおすすめします。
治療が終わっても再発や再感染の可能性などもあるので、心配な人は定期検診を受けるようにしましょう。
本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。