クラミジアって再発しやすいって本当?
クラミジアが再発する理由ってなんなんだろう?
クラミジアが再発しないための対策を知りたい!
若い世代への感染が最も多いポピュラーな性感染症だと言われている「クラミジア」。
誰にでも感染可能性があり、20代の女性の5人に1人は感染経験があるというデータもあるほど身近な性感染症です。
基本的に自然に治ることはないため、病院での診察が必要ですが「性感染症にかかったことが恥ずかしい」という理由から受診をためらっている方も少なくないでしょう。
この記事では、クラミジアの特徴や再発や再感染を防ぐために注意すべきポイントなどをご紹介します。
クラミジアが再発する理由
クラミジアは、性感染症のなかでもとくに感染者数の多い性病の1つと言われています。
性行為などにより細菌が粘膜から入り込むことで感染しますが、感染後も症状が出ないケースが多いことが特徴です。
性別や感染部位によって症状に違いがあるだけでなく、感染していることに気が付かない人もいるなど症状の重さや軽さには個人差が見られます。
比較的若年層の男女への感染が多いこと、性行為による感染率がほかの性感染症と比べて30〜50%と高いことも大きな特徴の1つです。
正しい治療をすれば完治させることが可能なクラミジアですが、さまざまなことが要因となり再発するケースも多くなっています。
クラミジアが再発する理由は、おもに以下の2つです。
- 完治していないのに治療を途中でやめてしまった
- 完治したあとに感染しているパートナーと性行為をした
1つずつ見ていきましょう。
完治をしていないのに治療を途中でやめてしまった
クラミジアは、しっかりと最後まで治療を受けることで完治が可能です。
しかし、処方されている薬を途中で飲まなくなってしまったり、経過観察などの受診に行かなかったりと、治療を途中でやめてしまうことにより再発してしまうケースが非常に多くなっています。
性感染症は治療後にもう1度同じ検査を受け「陰性」だと確認されてはじめて完治したとみなされます。
再発を防ぐためにも医師の指示に従い、必ず最後まで治療を続けましょう。
完治したあとに感染しているパートナーと性行為をした
クラミジアに感染する主な原因は性行為による粘膜感染です。
治療を受け完治していても、感染者との性行為によって再感染するリスクは非常に高く、たった1度の性行為や性的接触でも感染してしまう可能性があります。
また、クラミジアは自覚症状がないことがほとんどであるため、パートナーなど特定の相手としか性行為をしない場合でも注意が必要です。
本人も感染していることに気が付かなかったというケースも多いので、パートナーと一緒に検査や治療を受けることをおすすめします。
クラミジアが再発しないための対策法
クラミジアは、基本的に1度完治すれば再発の可能性は低いとされています。
再発防止のために重要な注意点は以下のとおりです。
- 陰性が確認できるまで治療を続ける
- パートナーと一緒に治療をする
- コンドームを着用する
それぞれ詳しく解説します。
陰性が確認できるまで治療を続ける
処方されていた薬を飲み終わり、症状が治まったからといってクラミジアの菌が完全になくなったということではありません。
そのため、再検査で陰性を確認するまでは性行為自体避ける必要があります。
また、何度もお伝えしたとおり、数ある性感染症のなかでも自覚症状がないことがほとんどです。
本人は完治していると思い込み性行為を行うことで、新たに感染者を増やしてしまう可能性もあります。
治療を受けたのであれば、最後にもう1度性感染症の検査を受けて陰性であることを必ず確認しましょう。
パートナーと一緒に治療をする
感染していることが判明したら、パートナーや性行為の相手がいる場合はすぐに報告し、相手も一緒に検査や治療を受けるようにしましょう。
たった1度の性行為でも高い確率で相手にうつると言われているため、仮に自分1人が治療・完治したとしてもパートナーが保菌していれば、再感染は避けられません。
感染と治療を繰り返さないためにも必ずパートナーと一緒に治療すること、定期的な検査を受けるなどの対策をしましょう。
コンドームを着用する
現段階ではクラミジアを予防するような薬や予防接種はなく、1度治療を受け完治したとしても感染者との性的接触により再発する恐れがあります。
感染のほとんどは性行為によって引き起こされるため、予防には避妊具(コンドーム)の使用を徹底することが非常に効果的です。
しかし、クラミジアは性器からのみではなくほかの粘膜から感染する可能性がありますので、避妊具を使用する際は挿入のタイミングだけではなく、性的接触時は常時使用することをおすすめします。
まとめ|しっかり対策をしてクラミジアの再発を防ごう
1度感染したクラミジアを自然治癒させることはほぼ不可能であり、放置するとさらに悪化する恐れがあるため早めに診察を受けることが大切です。
また、処方された薬を飲み終われば大丈夫というものではなく、完全に「完治」させなければ再発やパートナーに感染させてしまう可能性もあります。
性行為の相手が感染してしまっている場合、自分は治療が終わっていても再度感染してしまう可能性があるため、パートナーと共に治療を受けることが重要です。
本記事を参考に、適切な対処法でクラミジアの感染・再発を防ぎましょう。
本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。