ピルを飲むのをうっかり忘れてしまった!どうすればいいのだろう…
1日でも飲めていない日があったら効果はなくなってしまうのかな?
服用を忘れてしまったときの正しい対処方法が知りたい!
ピルの服用に関して、このような悩みや疑問をお持ちではありませんか。
ピルで避妊効果を得るためには基本的に毎日の服用が必須になるため、頻繁に飲み忘れたり服用をやめたりしてしまうと避妊確率は下がってしまいます。
しかし、1度の飲み忘れで避妊確率が0%になってしまうわけではなく、正しく対処することで避妊確率を高く保つことが可能です。
この記事では、ピルを服用し忘れた場合の対処法や、避妊効果はどうなってしまうのかなどについて詳しくご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。
ピルを飲み忘れたときの避妊効果はどうなる?
ピルは基本的に1日1錠を毎日服用するもので、排卵を抑制したり受精卵の着床を阻止する働きを活発にさせることで、避妊効果が得られます。
では、飲み忘れたり飲む時間がずれてしまった場合はどのような影響があるのでしょうか。
その場合の対処法や避妊確率について詳しくご紹介します。
正しく飲んだときの避妊確率
ピルを正しく服用し続けた場合、避妊の成功率は99.7%とされています。
最も広く用いられている避妊手段であるコンドームを使用した際の避妊率は約86%とされているので、他の方法と比較しても非常に高い避妊効果が期待できると言えるでしょう。
しかし、服用方法を間違ってしまったり飲み忘れが続くと、避妊率は92%まで低下することがあるので注意が必要です。
忘れていた日数が1日程度であれば効果が減少する可能性は極めて少ないので、過度に心配する必要はありません。
飲み忘れたときの避妊確率
2日以上連続で飲むのを忘れてしまったり、飲めていない回数が増えると避妊確率は92%程度まで下がってしまいます。
もし服用を2日以上続けて忘れてしまった場合は、一度服用を中止し、次の月経が来るのを待ってから再び服用を始める必要があります。そのため、できるだけ飲み忘れがないように心がけましょう。
ピルを飲み忘れたら?|対処法を知っておこう!
ピルを飲む習慣がまだ身についていない場合や、服用を始めたばかりの時期には飲み忘れることもあるかもしれません。
しかし、飲み忘れが1回あった程度では、避妊が失敗するリスクは低いと言われています。
飲み忘れの日数が増えるほどピルの効果は減少するため、気がついた時点で正しい対処をすることが重要です。
飲み忘れに気がついたタイミングや日数により対処法は異なります。
ここからは以下の3パターンについて対処法を解説するので、飲み忘れたときの参考にしてください。
- 1日分を飲み忘れて、翌日の服用時間前に気付いたとき
- 1日分を飲み忘れて、翌日の服用時に気付いたとき
- 2日以上飲み忘れたとき
1つずつ見ていきましょう。
1日分を飲み忘れて、翌日の服用時間前に気付いたとき
服用を忘れたことに気付いた場合、翌日の服用時間前であっても、その時点で忘れていた分をすぐに服用してください。
1度の飲み忘れであれば、その後は通常どおり服用すれば避妊確率に影響はほとんどありません。
しかし、極めて少ないですが飲むのを忘れていたタイミングによっては妊娠してしまう可能性もあります。
飲み忘れたのが第1週目の始めまたは第3週目の終わり付近であれば、緊急避妊薬(アフターピル)の服用を検討しても良いでしょう。
1日分を飲み忘れて、翌日の服用時に気付いたとき
翌日の服用時刻に前日分を飲んでいないことに気がついた場合は、飲み忘れた分と当日分を合わせた2錠を速やかに服用しましょう。
その後は通常どおりの服用で問題ありません。
この場合も避妊率への影響はほとんどありませんが、不安のある方や避妊具を使用しなかったなど、妊娠の可能性がある行為を行った場合は緊急避妊薬(アフターピル)の服用をおすすめします。
2日以上飲み忘れたとき
服用抜かりが2日以上連続した場合、気が付いた時点ですぐに飲み忘れた分を2錠服用しましょう。
その後は通常どおりの服用でかまいませんが、効果が少し弱まってしまう可能性があります。
飲み忘れ分を服用した日から7日間内服し終わるまでは、性行為を避けるか避妊具を使用するなどして対処しましょう。
その期間中に避妊がうまくいかなかった場合は緊急避妊薬(アフターピル)を服用することをおすすめします。
連続して3日以上服用を行っていない場合は一度服用を中止し、避妊具の使用や性行為の回避など、ほかの避妊方法を検討しましょう。
そして次の月経初日から新しいシートの服用を開始してください。
少なくとも7日間以上連続で服用し終えるまでは、確実に避妊をする必要があるので注意が必要です。
まとめ|ピルを飲み忘れても慌てず対処しよう
本記事では、ピルを飲み忘れた際の対処法や、避妊の効果はどうなるのかについてご紹介しました。
ピルで避妊効果を得るためには基本的に毎日の服用が必須になりますが、1日飲み忘れたとしてもその効果が完全に失われることはありません。
しかし、頻繁に服用を忘れたり時間が不規則になると、ピルの効果は下がってしまいます。
飲み忘れに気がついたら、本記事で紹介した対処法を参考にして速やかに服用を再開し、気になる場合は医師に相談するようにしましょう。
本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。